【一覧】杯数ごとのコーヒー豆の量|美味しいコーヒーを淹れるコツとは
「コーヒー1杯でどれくらいの豆を使うの?」
「家でコーヒーを淹れたいけど、どれぐらいのコーヒーを使えばいいのかわかならい……」
家でコーヒーを淹れる際、適切なコーヒー豆の量がわからない方も多いでしょう。そこで、この記事では以下のポイントについて詳しく解説していきます。
・杯数ごとのコーヒー豆の量
・コーヒー豆の計り方
・美味しいコーヒーを淹れるコツ
カフェや喫茶店で飲むようなコーヒーを家で飲めたら最高ですよね。この記事を読めば、適切なコーヒー豆の量や美味しいコーヒーの淹れ方を理解できます。家で美味しいコーヒーを飲みたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
編集者
SHUN HONKE
宮崎県初のクロッフル専門キッチンカーカフェ『kukuna cooffe』オーナー。Webマーケティング・クリエイティブ制作を中心に飲食店をサポート。趣味のキャンプを通じてコーヒーの魅力にハマる。その後、コーヒーの研究を重ね、ハンドドリップコーヒーを提供するキッチンカーカフェをOPEN。今後は、宮崎県の食文化を盛り上げることに尽力。
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コーヒー豆の量で味が変わる?
コーヒー豆の量で味は変わります。コーヒー豆に含まれる美味しい成分は1粒あたり決まっています。そのため、最初にその美味しい成分が抽出され、後半は雑味しか抽出されなくなります。
結果、
「コーヒー豆の量が多ければ美味しいコーヒーになります」
ただし、家で飲むコーヒーに大量のコーヒー豆を使用すると、コスト的にもかなり厳しくなりますよね。そのため、杯数ごとの適切なコーヒー豆を知って、バランスよく淹れることが大切です。
▶関連記事:カフェ店長直伝!家で美味しいコーヒーを淹れる5つの方法
【一覧】杯数ごとのコーヒー豆の量
適切なコーヒー豆の量は「1杯あたり10g程度」です。1杯あたり10gということは、2杯目は20g、3杯目は30gになると思う方も多いでしょう。しかし、コーヒー豆の量は倍々にしなくても大丈夫です。まずは、以下の杯数ごとの一覧表をご覧ください。
杯数 | コーヒー豆の量 | 出来上がり量 |
1杯分 | 10g | 150cc |
2杯分 | 20g | 300cc |
3杯分 | 28g | 450cc |
4杯分 | 36g | 600cc |
コーヒー1杯(150cc)当たりに使用するコーヒー豆の量は「10g」が基本です。人によっては12gや13gという方もいますが、120~150cc(※1)のコーヒーであれば10gで問題ありません。マグカップやタンブラーで飲む場合などは、表の「出来上がり量」にあわせてコーヒー豆の量を調整してみてください。
また、2杯分までは単純に2倍の分量でいいのですが、3杯分以降は8gずつ増えていきます。これは、コーヒーを淹れる際のお湯が関係しています。
2杯分、3杯分とコーヒー豆の量が増えると、注いだお湯がドリッパー内に滞留する時間が長くなります。コーヒー豆とお湯の触れる時間が長くなると、その分濃いコーヒーが抽出されるため、3杯分以降はコーヒー豆の量を少なくしても大丈夫ということです。もちろん、濃いコーヒーを飲みたい場合はもう少しコーヒー豆の量を増やしても問題ありません。1杯あたり10gというのはあくまで目安であり、自分の好みにあわせて調整してみてください。
■POINT
・コーヒー豆の量を減らすと「コーヒーは薄くなる」
・コーヒー豆の量を増やすと「コーヒーは濃くなる」
自分好みの美味しいコーヒーを淹れるためにも、コーヒー豆の量による味の変化については十分理解しておきましょう。
(※1)コーヒーカップ1杯分の量
【浅煎りコーヒーの目安】適切なコーヒー豆の量
コーヒー豆の焙煎方法には「深煎り」「中深煎り」「中煎り」「中浅煎り」「浅煎り」の大きく5段階あります。焙煎が”深い”ほど濃さや苦みが強くなり、焙煎が”浅い”ほど酸味が強くなります。一般的なドリップコーヒーには、中深煎りや深煎りが使われていますが、中には浅煎りコーヒー豆を使用する方もいるでしょう。
浅煎りコーヒー豆を使用する場合は、目安の量よりも気持ち少なめにすることをおすすめします。理由は、酸味が強くなるからです。浅煎りコーヒー豆はそもそも強い酸味が特徴なので、コーヒー豆の量を増やして抽出濃度を高めると、より酸味が際立ってしまいます。
そのため、1杯淹れる場合は10gではなく8g程度にすることをおすすめします。この辺りは好みなので、酸味が好きな方は目安通り10gでも問題ありません。
▶関連記事:【初心者向け】コーヒー豆の挽き方|手動式コーヒーミルの正しい使い方
【アイスコーヒーの目安】適切なコーヒー豆の量
アイスコーヒーはホットコーヒーの倍のコーヒー豆を使うと、丁度よく美味しいコーヒーに仕上がります。そのため、アイスコーヒー1杯分に使用するコーヒー豆の量は20g程度。
アイスコーヒーを淹れる際のポイントは、多めのコーヒー豆で濃く抽出することです。その濃く抽出されたコーヒーが氷と合わさって、飲みやすいコーヒーに仕上がります。ホットコーヒーと同じコーヒー豆の量で淹れると、とても薄いアイスコーヒーに仕上がるので注意しましょう。
アイスコーヒーを淹れる際のコーヒー豆、氷の目安量は以下のとおりです。
杯数 | コーヒー豆の量 | 氷の量 | 出来上がり量 |
1杯分 | 20g | 120g | 240cc |
2杯分 | 40g | 240g | 480cc |
3杯分 | 56g | 360g | 720cc |
コーヒーは水(お湯)の量も重要
コーヒーは、豆の量だけではなく注ぐ水(お湯)の量も重要です。なぜなら、水(お湯)の量でコーヒーの味が劇的に変わってしまうからです。
単純に、
・水(お湯)の量が多いと薄いコーヒー
・水(お湯)の量が少ないと濃いコーヒー
に仕上がります。このあたりは好みによって調整するのが一番ですが、ドリップコーヒーの国際的な抽出比率は「1:16」です。つまり、コーヒー1杯10gに使用する水(お湯)の量は160gということ。
まずは「1:16」で淹れてみて、その後は好みにあわせて「1:14」「1:17」と調整してみてください。
コーヒー豆の計り方
「コーヒー豆○g」と言われても、どうやって計ればいいのかわからない方も多いでしょう。コーヒー豆の量を計る方法は、大きく以下の2つです。
・メジャースプーンを使用する
・コーヒースケールを使用する
メジャースプーンを使用する
メジャースプーンはコーヒー豆専用のスプーンで、すくうだけで簡単に軽量できる優れものです。各コーヒーメーカーで販売されており、最近では木製のおしゃれなスプーンなども販売されています。
ただし、メジャースプーンはメーカーによって匙加減が微妙に異なります。たとえば、大手コーヒーメーカーから販売されているメジャースプーンの1すくいあたりの量は以下のとおりです。
・ハリオ:約12g
・カリタ:約10g
・メリタ:約8g
・カルディ:約10g
だいたい1すくいあたり10g程度になっていますが、微妙に異なるので注意しましょう。
コーヒースケールを使用する
コーヒースケールとは、質量と時間を計測できるタイプのスケールです。コーヒースケールがあれば、確実に分量を量れるので非常に便利です。
また、コーヒーは蒸らし時間や抽出時間など、時間を計測する必要があります。本格的な美味しいコーヒーを淹れたい方は、コーヒースケールを1つ持っておくとよいでしょう。
プロが教える美味しいコーヒーを淹れる3つのコツ
コーヒーは、豆と水(お湯)の量を守れば美味しくなるわけではありません。より本格的なコーヒーを淹れたい方は、以下3つのコツを押されておきましょう。
1. 新鮮なコーヒー豆を使用する
2. 30秒程度蒸らす
3. 適切なお湯の量でゆっくり注ぐ
1. 新鮮なコーヒー豆を使用する
美味しいコーヒーを淹れるためには、新鮮なコーヒー豆を使用することが重要です。コーヒー豆の劣化は早く、焙煎した日から少しずつ鮮度は落ちていきます。鮮度が落ちると、コーヒー本来の風味やうま味がなくなり、美味しいコーヒーには仕上がりません。そのため、美味しいコーヒーを淹れるためには、新鮮なコーヒー豆を使用しましょう。
コーヒー豆の鮮度を保つ方法は、以下のとおりです。
・空気に触れさせない
・日光を避ける
・高温多湿を避ける
コーヒー豆には、いくつかの保存方法がありますが、目安は以下のとおりです。
・焙煎から2週間以内:常温保存
・開封から2週間以上:冷蔵保存
・開封から1か月以上:冷凍保存
コーヒー豆は焙煎した週間から少しずつ鮮度が落ちていきます。飲みきらない場合は、その日数にあわせて保存方法を変えてみてください。コーヒーの保存方法に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。
▶関連記事:コーヒー豆は冷凍すると美味しくなる?プロが教える保存方法
2. 30秒程度蒸らす
30秒程度蒸らすことで、コーヒー豆に含まれる炭酸ガスが放出されます。これによって、コーヒー粉とお湯が馴染みやすくなり、抽出される成分にムラがなくなります。
蒸らす時間はだいたい30秒程度。ここはきっちり30秒でなくても大丈夫です。新鮮な豆を使用している場合は、コーヒー粉が膨らみ、ブクブクとガスが抜ける様子がわかります。逆に、鮮度の落ちたコーヒー豆を使用した場合は、お湯を注いでも膨らむことはありません。
蒸らしに使用するお湯の量は、使用するコーヒー豆(粉)の2倍程度。そのため、10gのコーヒー豆を使用する場合は、20g程度のお湯で30秒間蒸らすことになります。
3. 適切なお湯の量でゆっくり注ぐ
美味しいコーヒーを淹れるためには、適切なお湯の量でゆっくり注ぐことがポイントです。一気にドバっと注いでしまうと、コーヒー豆(粉)とお湯の接する時間が短くなり、薄いコーヒーに仕上がります。また、コーヒー豆(粉)にお湯が均等に触れないため、味にムラが発生する可能性もあります。
美味しいコーヒーを淹れるなら、ゆっくり「の」の字を描くように注ぎましょう。コーヒーの注ぎ方については、以下の記事を参考にしてみてください。
▶関連記事:コーヒーはお湯の注ぎ方で決まる?美味しいコーヒーを淹れる4つのコツ
まとめ
コーヒーを淹れる際に使用するコーヒー豆の量は、以下のとおりです。
杯数 | コーヒー豆の量 | 出来上がり量 |
1杯分 | 10g | 150cc |
2杯分 | 20g | 300cc |
3杯分 | 28g | 450cc |
4杯分 | 36g | 600cc |
ポイントは、3杯分以降は10gではなく8gずつ増えていくこと。また、コーヒーを淹れる際は、豆だけでなく水(お湯)の量も注意しなければいけません。
単純に、
・お湯の量が多ければ「薄いコーヒー」
・お湯の量が少ないと「濃いコーヒー」
に仕上がります。国際的には「1:16」が基準とされていますが、このあたりは好みに合わせて「1:14」や「1:17」など調整してみてください。
コーヒーは突き詰めるほど奥が深く、自分の好みのコーヒーに出会うまで時間がかかるかもしれません。まずは、この記事でお伝えした分量を目安に淹れてみてください。