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コーヒーはお湯の注ぎ方で決まる?美味しいコーヒーを淹れる4つのコツ

公開日:2024.03.02
更新日:2024.03.02

「自分で美味しいコーヒーを入れてみたいけど難しそう……」なんて思っていませんか?コーヒーは注ぎ方で味が変わるといわれるほど、奥が深いものです。そこで、この記事では以下のポイントをご紹介します。

・コーヒーを淹れるために必要なもの
・コーヒー豆とお湯の比率
・コーヒーの注ぎ方
・コーヒーをより美味しくするためのコツ

この記事を読めば、初心者でも自分好みの美味しいコーヒーを淹れられるようになります。ぜひ、参考にしてみてください。

編集者

SHUN HONKE

宮崎県初のクロッフル専門キッチンカーカフェ『kukuna cooffe』オーナー。Webマーケティング・クリエイティブ制作を中心に飲食店をサポート。趣味のキャンプを通じてコーヒーの魅力にハマる。その後、コーヒーの研究を重ね、ハンドドリップコーヒーを提供するキッチンカーカフェをOPEN。今後は、宮崎県の食文化を盛り上げることに尽力。

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    ドリップコーヒーは注ぎ方で味が変わる?

    美味しいコーヒーを淹れるためには、注ぎ方が重要です。ただお湯を注げばいいわけではありません。ケトルでドバっと淹れると薄くなったり、淹れる時間が遅すぎると雑味が出たり。しかし、注ぎ方をコントロールすれば、誰でも美味しいコーヒーを淹れられるようになります。

    美味しいコーヒーを淹れるために注ぎ方も大切ですが、ほかにも

    ・焙煎具合
    ・豆の挽き目
    ・粉の量
    ・抽出量
    ・お湯の温度
    ・抽出時間


    などもコーヒーの味わいに大きく影響します。

    【プロの技】美味しいコーヒーの注ぎ方

    美味しいコーヒーを淹れるために必要な道具を紹介します。

    ●グラインダー(ミル)
    電動と手動がありますが、1~2人分ぐらいであればコンパクトな手動のグラインダーがおすすめです。また、グラインダーの種類によっては、調整ネジのものや、1~6段階で数字に合わせて挽き目を調整するものがあります。私の経験上、調整ネジだと理想の挽き目に合わせにくかったので、初心者は数字で調整するタイプがおすすめです。

    ・ドリッパー
    ・ペーパーフィルター
    ・コーヒーポット(コーヒーケトル)
    ・コーヒースケール
    ・調理用温度計

    このように上記の道具が必要ですが「コーヒースケール」「調理用温度計」は、最悪なくてもハンドドリップできます。しかし、安定した美味しいコーヒーを淹れたいのであれば、用意することをおすすめします。

    次に、コーヒー豆(粉)とお湯の分量です。

    1人分の粉量は、10g~15gが目安です。しかし、粉量をきちんと量ってもお湯の量が適当だと、コーヒーの味わいが薄くなったり濃くなったりします。そこで、粉とお湯の比率を意識すると、安定した美味しいコーヒーに仕上がります。

    粉とお湯の比率を「ブリューレシオ」といい、私のおすすめの抽出比率は「1:15」です。例えば、粉を10g使う場合、お湯は「10×15」で150gになります。慣れてきたら、1:15を基本として、粉量や湯量を調整するなど自分好みの比率を見つけてみてください。さっそく、コーヒーを淹れる手順を紹介します。

    STEP1. コーヒー豆を挽く

    グラインダーで豆を粉の状態にします。挽く粗さは、中細挽き~中挽きがおすすめです。コーヒーは挽く粗さによって、抽出のされ方が変わります。細かいと濃く渋いコーヒーに、粗すぎると薄く軽いコーヒーになります。慣れるまでは、中細挽き~中挽きで豆を挽きましょう。

    ▶関連記事:【初心者向け】コーヒー豆の挽き方|手動式コーヒーミルの正しい使い方

    STEP2. ペーパーフィルターをお湯で濡らし密着させる

    コーヒー粉をペーパーフィルターにセットする前に、一度ペーパーフィルターをお湯で濡らし、湯通しします。この作業を「リンス」と呼びます。

    リンスするメリットは、

    ・ドリッパーやサーバーを温め、お湯の温度が下がることを防ぐ
    ・ペーパーフィルターの紙臭さを消し、コーヒー本来の香りを楽しめる
    ・ペーパーフィルターがドリッパーに密着し、抽出しやすくなる


    以上のようにメリットがありますが、リンスは絶対しないといけないわけではないので、要らない場合は工程から省いても問題ありません。

    STEP3. 93℃前後のお湯を準備する

    一般的に、90~95℃のお湯が適温とされていますが、コーヒーはお湯の温度でも味わいが変わります。コーヒーの味を大きく分けると、「苦味」と「酸味」があります。

    ・お湯の温度が高い(95℃以上)→「苦味」が抽出されやすい
    ・お湯の温度が低い(85℃以下)→「酸味」が抽出されやすい


    このようにお湯の温度でも、味わいが変わります。しかし、沸騰したての熱々のお湯は、雑味まで抽出してしまうため避けましょう。(沸騰後1分ほどおくと93℃ぐらいになります。)まずは、中間の93℃がおすすめです。慣れてきたら好みの温度を見つけるためにいろいろ試すといいですね。

    STEP4. 挽いたコーヒー豆を入れ平らにする

    コーヒーの粉を入れたら、まずドリッパーを軽く揺らし平らにします。平らにすることで、この後の蒸らしでお湯が全体に行き渡り均一に抽出しやすくなります。

    STEP5. お湯を全体に注ぎ、30秒蒸らす

    平らにしたコーヒー粉の上に、お湯をコーヒー粉全体にいきわたるように注ぎ30秒蒸らします。蒸らす理由は、コーヒー豆に含まれる炭酸ガスを放出し、コーヒー粉とお湯を馴染みやすくしてコーヒー成分の抽出にムラが出ないようにするためです。

    コーヒー粉全体がお湯に浸かるように注ぎ、30秒蒸らしましょう。モコモコ膨らんできたら炭酸ガスが放出されている証拠です。また、30秒以上蒸らせば蒸らすほど、濃厚な味わいになります。反対に、蒸らし時間を30秒より短くすると、薄い味わいになります。

    STEP5. お湯を「の」の字にゆっくり注ぐ

    コーヒー粉を蒸らした後、中心からスタートし、お湯を「の」の字に注ぎます。一点に集中して注ぐと、その注いでいる場所の粉の成分しか抽出されないため、薄い味わいになり雑味も出やすくなります。コーヒーの成分をしっかり抽出するには、コーヒー粉全体にお湯がいきわたるように、ゆっくり「の」の字に回すように淹れましょう。ただし、注いでいるお湯がフィルターに当たらないように淹れるのがポイントです。

    ▶関連記事:コーヒー豆に対する適切な水の量とは?美味しいコーヒーは比率で決まる

    【初心者向け】美味しいコーヒーを淹れる4つのコツ

    コーヒーを淹れること自体は難しくありませんが”美味しいコーヒー”を淹れるためにはいくつかのコツがあります。

    1. コーヒースケールを使用する
    2. コーヒーポットを使用する
    3. 穴の大きいドリッパーを使用する
    4. ウェーブ型のフィルターを使用する


    コーヒー初心者の方で「うまくコーヒーを淹れられない……」と悩んでいる方は参考にしてみてください。

    ▶関連記事:カフェ店長直伝!家で美味しいコーヒーを淹れる5つの方法

    1. コーヒースケールを使用する

    コーヒースケールとは、重さと時間を同時に計測できるスケールです。通常のスケールでは重さしか計測されないため、時間を計りたい場合は別途タイマーを準備する必要があります。それでは面倒ですし、2つ同時にできたほうが絶対便利です。

    コーヒーは、蒸らし時間や抽出時間によって味が変化するものなので、美味しいコーヒーを淹れたい場合はコーヒースケールを準備しましょう。

    2. コーヒーポットを使用する

    コーヒーポットとは、注ぎ口が細長くなったポットのことです。コーヒーでは、一定の量を均等に注ぐ必要があります。そのため、通常のケルトやポットでは、お湯がドバっと出てしまうのでコーヒーの抽出には向いていません。コーヒーポットがなくてもコーヒーを淹れることは可能ですが、美味しいコーヒーを淹れるなら必須です。

    コーヒーポットのサイズはさまざまですが、ご家庭で使う分なら小さめのポットで問題ありません。大きすぎると腕が疲れてしまうので、はじめは小さめのコーヒーポットを選択しましょう。

    3. 穴の大きいドリッパーを使用する

    ドリッパーには、穴の数や大きさなどいくつかの種類があります。ドリッパーの穴が小さいと、お湯がゆっくり落ちるので「味が濃く」なります。反対に、ドリッパーの穴が小さいと、お湯が早く落ちるので「味が薄く」なります。

    これは好みの問題ですが、私の経験上はじめは穴の大きなドリッパーを使うことをおすすめします。理由は、抽出されるお湯の量を調節しやすいからです。当たり前ですが、穴の大きなドリッパーにたくさんのお湯を注ぐと一気に抽出されます。しかし、注ぐお湯の量を減らせば、当然その分のお湯しか抽出されません。つまり、少量のお湯で抽出することもできれば、多くのお湯で早く抽出することもできる。抽出の幅を調節しやすいのです。

    4. ウェーブ型のフィルターを使用する

    コーヒーフィルターには「ウェーブ型」と「円錐形」の大きく2種類あります。どちらでも同じように思えますが、一番の違いは「粉層の厚さ」です。円錐形のフィルターは、粉層が厚くなり、お湯を注ぐと粉の上層と下層の抽出状態に差が生まれます。一方、ウェーブ型のフィルターは、凹凸が多い分粉層が薄くなります。そのため、お湯が粉層を通過する時間が短くなり、上層と下層の抽出状態がほとんど同じになります。

    コーヒーは抽出によって味が変化します。美味しいコーヒーを淹れたい場合は、ウェーブ型で抽出状態を一定に保つことをおすすめします。

    まとめ

    コーヒーはお湯の注ぎ方で味が変わります。たとえば、多量のお湯を一気に注げば「薄いコーヒー」に、少量のお湯を少しずつ注げば「濃いコーヒー」に仕上がります。そのほかにも、コーヒーの味を決める要素は多く、温度や抽出時間なども影響します。

    お湯の温度による味の変化は、以下のとおり。

    ・お湯の温度が高い(95℃以上)→「苦味」が抽出されやすい
    ・お湯の温度が低い(85℃以下)→「酸味」が抽出されやすい


    苦みや酸味が好きという方もいるので、このあたりは好みにあわせて調節してみてください。また、初心者の方でも美味しいコーヒーを淹れるコツは、以下の4つです。

    1. コーヒースケールを使用する
    2. コーヒーポットを使用する
    3. 穴の大きいドリッパーを使用する
    4. ウェーブ型のフィルターを使用する

    コーヒーは眠気覚ましや脳活性化などにも効果的といわれています。この記事の内容をもとに、ご家庭でも美味しいコーヒーを淹れてみてください。