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【一覧】杯数ごとのコーヒー豆の量|美味しいコーヒーを淹れるコツとは

公開日:2024.05.10
更新日:2024.05.30

「コーヒー1杯でどれくらいの豆を使うの?」
「家でコーヒーを淹れたいけど、どれぐらいのコーヒーを使えばいいのかわかならい……」

家でコーヒーを淹れる際、適切なコーヒー豆の量がわからない方も多いでしょう。そこで、この記事では以下のポイントについて詳しく解説していきます。

・杯数ごとのコーヒー豆の量
・コーヒー豆の計り方
・美味しいコーヒーを淹れるコツ


カフェや喫茶店で飲むようなコーヒーを家で飲めたら最高ですよね。この記事を読めば、適切なコーヒー豆の量や美味しいコーヒーの淹れ方を理解できます。家で美味しいコーヒーを飲みたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

編集者

SHUN HONKE

宮崎県初のクロッフル専門キッチンカーカフェ『kukuna cooffe』オーナー。Webマーケティング・クリエイティブ制作を中心に飲食店をサポート。趣味のキャンプを通じてコーヒーの魅力にハマる。その後、コーヒーの研究を重ね、ハンドドリップコーヒーを提供するキッチンカーカフェをOPEN。今後は、宮崎県の食文化を盛り上げることに尽力。

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    コーヒー豆の量で味が変わる?

    コーヒー豆の量で味は変わります。コーヒー豆に含まれる美味しい成分は1粒あたり決まっています。そのため、最初にその美味しい成分が抽出され、後半は雑味しか抽出されなくなります。

    結果、

    「コーヒー豆の量が多ければ美味しいコーヒーになります」

    ただし、家で飲むコーヒーに大量のコーヒー豆を使用すると、コスト的にもかなり厳しくなりますよね。そのため、杯数ごとの適切なコーヒー豆を知って、バランスよく淹れることが大切です。

    ▶関連記事:カフェ店長直伝!家で美味しいコーヒーを淹れる5つの方法

    【一覧】杯数ごとのコーヒー豆の量

    適切なコーヒー豆の量は「1杯あたり10g程度」です。1杯あたり10gということは、2杯目は20g、3杯目は30gになると思う方も多いでしょう。しかし、コーヒー豆の量は倍々にしなくても大丈夫です。まずは、以下の杯数ごとの一覧表をご覧ください。

    杯数コーヒー豆の量出来上がり量
    1杯分10g150cc
    2杯分20g300cc
    3杯分28g450cc
    4杯分36g600cc

    コーヒー1杯(150cc)当たりに使用するコーヒー豆の量は「10g」が基本です。人によっては12gや13gという方もいますが、120~150cc(※1)のコーヒーであれば10gで問題ありません。マグカップやタンブラーで飲む場合などは、表の「出来上がり量」にあわせてコーヒー豆の量を調整してみてください。

    また、2杯分までは単純に2倍の分量でいいのですが、3杯分以降は8gずつ増えていきます。これは、コーヒーを淹れる際のお湯が関係しています。

    2杯分、3杯分とコーヒー豆の量が増えると、注いだお湯がドリッパー内に滞留する時間が長くなります。コーヒー豆とお湯の触れる時間が長くなると、その分濃いコーヒーが抽出されるため、3杯分以降はコーヒー豆の量を少なくしても大丈夫ということです。もちろん、濃いコーヒーを飲みたい場合はもう少しコーヒー豆の量を増やしても問題ありません。1杯あたり10gというのはあくまで目安であり、自分の好みにあわせて調整してみてください。

    ■POINT
    ・コーヒー豆の量を減らすと「コーヒーは薄くなる」
    ・コーヒー豆の量を増やすと「コーヒーは濃くなる」

    自分好みの美味しいコーヒーを淹れるためにも、コーヒー豆の量による味の変化については十分理解しておきましょう。

    (※1)コーヒーカップ1杯分の量

    【浅煎りコーヒーの目安】適切なコーヒー豆の量

    コーヒー豆の焙煎方法には「深煎り」「中深煎り」「中煎り」「中浅煎り」「浅煎り」の大きく5段階あります。焙煎が”深い”ほど濃さや苦みが強くなり、焙煎が”浅い”ほど酸味が強くなります。一般的なドリップコーヒーには、中深煎りや深煎りが使われていますが、中には浅煎りコーヒー豆を使用する方もいるでしょう。

    浅煎りコーヒー豆を使用する場合は、目安の量よりも気持ち少なめにすることをおすすめします。理由は、酸味が強くなるからです。浅煎りコーヒー豆はそもそも強い酸味が特徴なので、コーヒー豆の量を増やして抽出濃度を高めると、より酸味が際立ってしまいます。

    そのため、1杯淹れる場合は10gではなく8g程度にすることをおすすめします。この辺りは好みなので、酸味が好きな方は目安通り10gでも問題ありません。

    ▶関連記事:【初心者向け】コーヒー豆の挽き方|手動式コーヒーミルの正しい使い方

    【アイスコーヒーの目安】適切なコーヒー豆の量

    アイスコーヒーはホットコーヒーの倍のコーヒー豆を使うと、丁度よく美味しいコーヒーに仕上がります。そのため、アイスコーヒー1杯分に使用するコーヒー豆の量は20g程度。

    アイスコーヒーを淹れる際のポイントは、多めのコーヒー豆で濃く抽出することです。その濃く抽出されたコーヒーが氷と合わさって、飲みやすいコーヒーに仕上がります。ホットコーヒーと同じコーヒー豆の量で淹れると、とても薄いアイスコーヒーに仕上がるので注意しましょう。

    アイスコーヒーを淹れる際のコーヒー豆、氷の目安量は以下のとおりです。

    杯数コーヒー豆の量氷の量出来上がり量
    1杯分20g120g240cc
    2杯分40g240g480cc
    3杯分56g360g720cc

    コーヒーは水(お湯)の量も重要

    コーヒーは、豆の量だけではなく注ぐ水(お湯)の量も重要です。なぜなら、水(お湯)の量でコーヒーの味が劇的に変わってしまうからです。

    単純に、

    ・水(お湯)の量が多いと薄いコーヒー
    ・水(お湯)の量が少ないと濃いコーヒー


    に仕上がります。このあたりは好みによって調整するのが一番ですが、ドリップコーヒーの国際的な抽出比率は「1:16」です。つまり、コーヒー1杯10gに使用する水(お湯)の量は160gということ。

    まずは「1:16」で淹れてみて、その後は好みにあわせて「1:14」「1:17」と調整してみてください。

    コーヒー豆の計り方

    「コーヒー豆○g」と言われても、どうやって計ればいいのかわからない方も多いでしょう。コーヒー豆の量を計る方法は、大きく以下の2つです。

    ・メジャースプーンを使用する
    ・コーヒースケールを使用する


    メジャースプーンを使用する

    メジャースプーンはコーヒー豆専用のスプーンで、すくうだけで簡単に軽量できる優れものです。各コーヒーメーカーで販売されており、最近では木製のおしゃれなスプーンなども販売されています。

    ただし、メジャースプーンはメーカーによって匙加減が微妙に異なります。たとえば、大手コーヒーメーカーから販売されているメジャースプーンの1すくいあたりの量は以下のとおりです。

    ・ハリオ:約12g
    ・カリタ:約10g
    ・メリタ:約8g
    ・カルディ:約10g


    だいたい1すくいあたり10g程度になっていますが、微妙に異なるので注意しましょう。

    コーヒースケールを使用する

    コーヒースケールとは、質量と時間を計測できるタイプのスケールです。コーヒースケールがあれば、確実に分量を量れるので非常に便利です。

    また、コーヒーは蒸らし時間や抽出時間など、時間を計測する必要があります。本格的な美味しいコーヒーを淹れたい方は、コーヒースケールを1つ持っておくとよいでしょう。

    プロが教える美味しいコーヒーを淹れる3つのコツ

    コーヒーは、豆と水(お湯)の量を守れば美味しくなるわけではありません。より本格的なコーヒーを淹れたい方は、以下3つのコツを押されておきましょう。

    1. 新鮮なコーヒー豆を使用する
    2. 30秒程度蒸らす
    3. 適切なお湯の量でゆっくり注ぐ


    1. 新鮮なコーヒー豆を使用する

    美味しいコーヒーを淹れるためには、新鮮なコーヒー豆を使用することが重要です。コーヒー豆の劣化は早く、焙煎した日から少しずつ鮮度は落ちていきます。鮮度が落ちると、コーヒー本来の風味やうま味がなくなり、美味しいコーヒーには仕上がりません。そのため、美味しいコーヒーを淹れるためには、新鮮なコーヒー豆を使用しましょう。

    コーヒー豆の鮮度を保つ方法は、以下のとおりです。

    ・空気に触れさせない
    ・日光を避ける
    ・高温多湿を避ける


    コーヒー豆には、いくつかの保存方法がありますが、目安は以下のとおりです。

    ・焙煎から2週間以内:常温保存
    ・開封から2週間以上:冷蔵保存
    ・開封から1か月以上:冷凍保存

    コーヒー豆は焙煎した週間から少しずつ鮮度が落ちていきます。飲みきらない場合は、その日数にあわせて保存方法を変えてみてください。コーヒーの保存方法に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。

    ▶関連記事:コーヒー豆は冷凍すると美味しくなる?プロが教える保存方法

    2. 30秒程度蒸らす

    30秒程度蒸らすことで、コーヒー豆に含まれる炭酸ガスが放出されます。これによって、コーヒー粉とお湯が馴染みやすくなり、抽出される成分にムラがなくなります。

    蒸らす時間はだいたい30秒程度。ここはきっちり30秒でなくても大丈夫です。新鮮な豆を使用している場合は、コーヒー粉が膨らみ、ブクブクとガスが抜ける様子がわかります。逆に、鮮度の落ちたコーヒー豆を使用した場合は、お湯を注いでも膨らむことはありません。

    蒸らしに使用するお湯の量は、使用するコーヒー豆(粉)の2倍程度。そのため、10gのコーヒー豆を使用する場合は、20g程度のお湯で30秒間蒸らすことになります。

    3. 適切なお湯の量でゆっくり注ぐ

    美味しいコーヒーを淹れるためには、適切なお湯の量でゆっくり注ぐことがポイントです。一気にドバっと注いでしまうと、コーヒー豆(粉)とお湯の接する時間が短くなり、薄いコーヒーに仕上がります。また、コーヒー豆(粉)にお湯が均等に触れないため、味にムラが発生する可能性もあります。

    美味しいコーヒーを淹れるなら、ゆっくり「の」の字を描くように注ぎましょう。コーヒーの注ぎ方については、以下の記事を参考にしてみてください。

    ▶関連記事:コーヒーはお湯の注ぎ方で決まる?美味しいコーヒーを淹れる4つのコツ

    まとめ

    コーヒーを淹れる際に使用するコーヒー豆の量は、以下のとおりです。

    杯数コーヒー豆の量出来上がり量
    1杯分10g150cc
    2杯分20g300cc
    3杯分28g450cc
    4杯分36g600cc

    ポイントは、3杯分以降は10gではなく8gずつ増えていくこと。また、コーヒーを淹れる際は、豆だけでなく水(お湯)の量も注意しなければいけません。

    単純に、

    ・お湯の量が多ければ「薄いコーヒー」
    ・お湯の量が少ないと「濃いコーヒー」


    に仕上がります。国際的には「1:16」が基準とされていますが、このあたりは好みに合わせて「1:14」や「1:17」など調整してみてください。

    コーヒーは突き詰めるほど奥が深く、自分の好みのコーヒーに出会うまで時間がかかるかもしれません。まずは、この記事でお伝えした分量を目安に淹れてみてください。