【一覧】キッチンカーの人気スイーツ7選!売れるメニューや注意点とは
「スイーツ系のキッチンカーをオープンしたい……」
「どのスイーツメニューが一番売れるのか知りたい……」
キッチンカーといえば”スイーツ”のイメージが強いですよね。公園やイベント会場などで、人気スイーツや珍しいスイーツが販売されているとついつい買ってしまいたくなるものです。
しかし、いざ自分が開業するとなると「どのスイーツが売れやすいのか」「実際の売上はどの程度なのか」など不安も大きいはずです。そこで、この記事では以下のポイントについて詳しく解説していきます。
・キッチンカーの人気スイーツ
・キッチンカーでスイーツを販売する際の注意点
・スイーツ販売を成功させるポイント
私自身、現在キッチンカーでクロッフルというスイーツを販売しています。その経験をもとに、スイーツ系キッチンカーの魅力や注意点を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
編集者
SHUN HONKE
宮崎県初のクロッフル専門キッチンカーカフェ『kukuna cooffe』オーナー。Webマーケティング・クリエイティブ制作を中心に飲食店をサポート。趣味のキャンプを通じてコーヒーの魅力にハマる。その後、コーヒーの研究を重ね、ハンドドリップコーヒーを提供するキッチンカーカフェをOPEN。今後は、宮崎県の食文化を盛り上げることに尽力。
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【一覧】キッチンカーの人気スイーツ7選
キッチンカーで販売できるスイーツはたくさんありますが、キッチンカーで売上を伸ばすためには「ある程度の商品認知度」が必要です。
たとえば、クレープやソフトクリームなどはほとんどの人が食べたことがあり、味の想像ができます。そのため「あ、クレープ売っているから買おう」となりますが、知らないスイーツを「○○売っているから買おう」とは中々なりません。
とはいえ、ありきたり過ぎても他のキッチンカーと差別化を図れないため”認知度と目新しさ”のバランスが重要です。ここでは、株式会社3Aが発表した「キッチンカーの需要調査(※)」をもとに、とくに人気のスイーツを7つ紹介します。
(※)参照:キッチンカーの需要調査|株式会社3A
1. クレープ
「大好き」という方も多いのではないでしょうか。クレープはキッチンカーの人気スイーツメニューで堂々の第1位です。
薄い生地にたっぷりのホイップクリーム、季節のフルーツなどがトッピングされたスイーツで、大人から子どもまで幅広く支持されています。正直、クレープ屋さんがあると自然に「美味しそう」と思ってしまうほど。
クレープを販売するメリットは、仕込みの手軽さと原価の低さです。クレープ生地は、薄力粉に牛乳、卵や少量の油を入れるだけで簡単に作成でき、原価もさほど高くなりません。その分、商品単価も低くなりますが、キッチンカー初心者でも始めやすいスイーツといえます。
また、スイーツ系以外にも、ツナマヨやサラダなどを使った「お食事系クレープ」も作りやすいのでおすすめです。
2. アイス(ソフトクリーム・ジェラート)
ソフトクリームやジェラートなどのアイス系(冷菓)はキッチンカーで人気メニューです。
アイスを販売するメリットは、キッチンカー内の調理がほとんど必要ないことです。ソフトクリームもジェラートも、プレーンで食べるか軽くトッピングする程度。そのため、キッチンカー内でなるべく調理をしたくない方に向いています。
キッチンカー内での調理がないアイスは、提供スピードが早く、イベントなどに呼ばれやすいというメリットもあります。地元の牛乳などを使用すれば差別化も図れるので、アイスメニューから始めてみるのもいいでしょう。
3. たい焼き
昔から変わらず人気なのが「たい焼き」です。子どもや高齢層に人気のたい焼きですが、最近では若い女性の人気も増えてきました。
たい焼きは1個あたりの値段こそ安いですが、大量買いするお客さんが多く、リピートにもつながりやすいメニューです。また、高齢者の多い施設などに出店すると、安定した売上につながるので比較的初心者が手を出しやすいスイーツといえます。
4. かき氷
屋台のイメージが強いですが、かき氷はキッチンカーでも人気メニューです。夏のお祭りには欠かせないメニューでもあるため、イベント時には必ず1台は呼ばれます。
かき氷を販売するメリットは、とにかく原価が安く利益率が高いこと。売れば売るほど儲かるメニューです。定番のシロップだけでなく、オリジナリティのあるメニューを考案することでさらに人気店になるでしょう。
しかし、かき氷は秋~春にかけてはほとんど売れません。そのため、夏以外のメニューや対策などはしっかり練っておきましょう。
5. ワッフル
可愛らしい見た目でキッチンカーでも人気の高いワッフル。ソースやフルーツ、アイスなどさまざまなトッピングが可能です。
また、ワッフルは紅茶やコーヒーなどのドリンクと合うスイーツです。そのため、ドリンクセットなどで客単価を上げやすいのもメリットのひとつ。どの年齢層にも人気ですが、中でも若い女性には絶大な人気を誇っています。
近年では、若い女性をターゲットにすることで、SNSの拡散が期待できます。そういった先の集客方法まで想定したうえでスイーツメニューを決めるのもいいでしょう。
6. チュロス
ディズニーランドや映画館のイメージですが、キッチンカーでもチュロスは大人気です。とくに、近年では米粉を使ったチュロスが多く、グルテンフリーメニューとしても人気を集めています。
チュロスは揚げてトッピングするだけなので、軽トラックや軽ワゴンなどの小さめのキッチンカーでも十分販売できます。SNS映えする見た目なので、運がよければ一気に広まる可能性もあります。
チュロスのキッチンカーは数多くあるので、競合調査のためにも一度行ってみてはいかがでしょうか。
7. ベビーカステラ
ベビーカステラは、関西で生まれたスイーツです。そのため、関西出身の方からすると馴染のあるものですが、九州エリアの一部では食べる文化がありません。地域性がわかれるスイーツですが、ベビーカステラもキッチンカーでは人気メニューのひとつです。
最近では、ただのベビーカステラではなく、たい焼きの形やキャラクターの形をしたベビーカステラが人気です。ベビーカステラは匂いが良いので、ついつい誘われてしまいます。
調理方法もそこまで難しくないので、初めてのキッチンカー開業に向いているスイーツといえます。
キッチンカーでスイーツを販売する際の注意点
スイーツ販売は、キッチンカー初心者にもおすすめのメニューですが、始めるにあたって注意点もいくつかあります。スイーツ販売を検討している方は、以下2つの注意点を頭に入れておきましょう。
・客単価が低くなりやすい
・時期によって売上が左右する可能性がある
客単価が低くなりやすい
キッチンカーのスイーツ販売は、客単価が低い傾向にあります。
たとえば、クレープやアイスなどはせいぜい500~600円程度。たい焼きなどは200~300円程度が相場です。客単価1,000円を超える唐揚げやステーキなどに比べると、客単価の低さが際立ちます。
たい焼きはまとめ買いするお客さんも多いですが、クレープをまとめ買いする人はほとんどいません。そのため、お客さんの数が少なくなると、売上が思うように伸びなくなってしまいます。
キッチンカーでスイーツを販売する場合は、ドリンクメニューやまとめ買いしやすい工夫を凝らすことをおすすめします。
時期によって売上が左右する可能性がある
キッチンカーのスイーツ販売で注意したいのは、時期による売上の変化です。
たとえば、ソフトクリームやシャーベット、かき氷などは夏限定スイーツといっても過言ではありません。そのため、夏の期間は売れても、秋~春にかけては売上が伸び悩む傾向にあります。逆に、クレープやたい焼きなどは夏になると売上が伸び悩みます。
このように、スイーツ系のメニューは時期によって売上が左右する可能性があります。時期に合わせたメニューや、サイドメニューなどを充実させて対策しましょう。
スイーツ販売を成功させる5のポイント
「スイーツはおしゃれだから売れる」「スイーツ出しておけば間違いない」と思っている方も多いかもしれませんが、そんなに甘くはありません。
キッチンカーのスイーツ販売を成功させるためには、ポイントを押させておく必要があります。スイーツ販売に欠かせないポイントは、以下の5つ。
1. セットメニューを作って客単価を上げる
2. 写真映えする盛り付けや容器を準備する
3. 看板メニューを作る
4. 出店場所を選別する
5. 他のキッチンカーと差別化を図る
1. セットメニューを作って客単価を上げる
スイーツ販売のキッチンカーでは、セットメニューが重要です。そもそも、キッチンカーは「客単価×客数」で売上が決まります。客数をコントロールすることは難しいので、いかに客単価を上げられるかが成功のカギを握ります。
客単価を上げる方法として、もっとも手軽なのがセットメニュー。コーヒーや紅茶などのドリンクやサイドメニューなどをセットにすることで、お客さんにお得感を出しながら客単価を上げられます。
セットメニューが難しい場合は、まとめ買いキャンペーンやプレゼントキャンペーンなどを検討してみるのもいいでしょう。
2. 写真映えする盛り付けや容器を準備する
キッチンカーを成功させる第一歩は、認知度を上げることです。どれだけ良い商品(メニュー)でも知られなければ意味がありません。
認知度を上げる方法はいくつかありますが、近年ではSNSがもっとも効果的です。このときポイントなのが、盛り付けや容器にこだわりSNS映えさせること。
SNSで認知度を上げる方法は、大きく以下の2通り。
・自分で情報発信する
・お客さんが投稿してくれる
SNSに慣れている場合は問題ありませんが、いきなり「Instagramで投稿しろ」と言われてもどうすればいいのかわかりませんよね。こんなとき、SNS映えするメニューや容器を使っていれば、自分で投稿しなくてもお客さんが投稿してくれることがあります。
運よくインフルエンサーが投稿すると、一気にフォロワーが増えて認知度が向上することしばしば。運を引き寄せるためにも、お客さんが「このスイーツSNSに投稿したい」「この容器かわいいから写真撮りたい」と思うようなメニューや容器を準備しておきましょう。
▶関連記事:SNSより大事?成功するキッチンカーの集客方法|効果的な5つの施策
3. 看板メニューを作る
キッチンカーに限らず、飲食店には看板メニューが必要です。こだわりのメニューや一番自信のあるメニューなど。
「このお店といえば○○」というメニューがあると、それ目当てでお客さんが来店しやすくなります。はじめはいろいろなメニューを出したい気持ちも分かりますが、まずは「これ!」という看板メニューを確立させましょう。
4. 出店場所を選別する
スイーツ販売のキッチンカーでは、出店場所が非常に重要です。
たとえば、クレープを販売するとしましょう。その場合、公園やスーパー、雑貨屋さんなどでは売上が見込めますが、福祉施設など高齢者の多い場所では売上が見込めません。もちろん、従業員の方が買いに来られることもありますが、それでも数は限られてしまいます。
そのため、販売するスイーツと客層がマッチするように出店場所を探すことが重要です。キッチンカーの出店場所について、以下の記事を参考にしてみてください。
▶関連記事:【体験談】キッチンカーの売上は出店場所で決まる!探し方やおすすめの場所
5. 他のキッチンカーと差別化を図る
スイーツ販売を成功させるためには、他のキッチンカーと差別化を図る必要があります。キッチンカーで差別化を図るメリットは、大きく3つあります。
1. 新規顧客を獲得しやすい
2. イベントに呼ばれやすい
3. 取材が来る可能性が高い
他のキッチンカーとは違う独自のメニューを販売していると、新規顧客を獲得しやすいだけなく、イベントにも呼ばれやすくなります。また、テレビや雑誌などの取材依頼が来る可能性もあるので、メリットしかありません。
使用する食材やトッピングなどを工夫して、上手く差別化を図るようにしましょう。
まとめ
キッチンカーには人気のスイーツメニューがいくつかあります。株式会社3Aが発表した「キッチンカーの需要調査」をもとにした、7つの人気スイーツメニューは以下とおりです。
1. クレープ
2. アイス(ソフトクリーム・ジェラート)
3. たい焼き
4. かき氷
5. ワッフル
6. チュロス
7. ベビーカステラ
キッチンカーのスイーツは、大人から子供まで人気です。そのため、初めてのキッチンカー開業の際に検討する方も多いと思いますが「客単価が低くなりやすい」「時期によって売上が左右する」などの注意点もあります。
また、スイーツ販売のキッチンカーを成功させるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
1. セットメニューを作って客単価を上げる
2. 写真映えする盛り付けや容器を準備する
3. 看板メニューを作る
4. 出店場所を選別する
5. 他のキッチンカーと差別化を図る
キッチンカーの開業は意外とやることが多く、中でもメニュー決めは悩むポイントでもあります。キッチンカーの始め方や集客方法など、もし分からないことがあればいつでもお気軽にご相談ください。