【体験談】キッチンカーの売上は出店場所で決まる!探し方やおすすめの場所
「キッチンカーを始めたばかりで出店場所の探し方がわからない……」
「どうやって出店場所を確保すればいいのかわからない……」
キッチンカーを始めたばかりの方にとって、出店場所の確保は非常に悩ましい問題です。現に、私自身も出店場所の確保に悩まされました。地元の繋がりがある場合は出店場所も確保しやすいのですが、移住者の場合はそのようなネットワークも使えません。そのため、自分で出店場所を確保する必要がありますが、どうやって探せばいいのかわからない方も多いでしょう。そこで、この記事では以下のポイントについて詳しく解説していきます。
・キッチンカーの出店場所や出店料の相場
・初心者におすすめの穴場スポット
・出店場所の探し方、注意点
キッチンカーは出店場所で売上が決まると言われるほど「出店場所」は非常に重要なポイントです。キッチンカー事業を始めたばかりの方に向けて、私自身の体験談を踏まえて紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
編集者
SHUN HONKE
宮崎県初のクロッフル専門キッチンカーカフェ『kukuna cooffe』オーナー。Webマーケティング・クリエイティブ制作を中心に飲食店をサポート。趣味のキャンプを通じてコーヒーの魅力にハマる。その後、コーヒーの研究を重ね、ハンドドリップコーヒーを提供するキッチンカーカフェをOPEN。今後は、宮崎県の食文化を盛り上げることに尽力。
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キッチンカー営業は営業許可証+出店場所の許可が必要
キッチンカーを営業するためには、各自治体の保健所から「営業許可証」をもらう必要があります。営業許可証は、自分が住んでいる自治体ではなく”出店場所”の管轄保健所からもらいます。
たとえば、東京都港区で出店したい場合は、港区を管轄するみなと保健所の許可、新宿区で出店する場合は、新宿区を管轄する新宿区保健所の許可が必要です。このように、保健所には管轄がありますが、すべての保健所で許可をもらう必要はありません。多くの場合は、東京都内のどこかの保健所で営業許可を取得すれば、都内全域で活動できます。
ただし、営業可能エリアについては自治体によって考え方が異なるため、事前に保健所に相談しておきましょう。
また、キッチンカーでは、保健所の営業許可のほかにも出店場所の管理者から許可をもらう必要があります。当たり前ですが、勝手にどこかの土地でキッチンカー営業するのは違反です。そのため、キッチンカーを営業する際は「保健所の営業許可証+出店場所の許可」を取得しましょう。
参照:厚生労働省|保健所管轄区域案内・東京都
キッチンカーの出店場所|出店料などの相場
キッチンカーは、許可され取れればどこでも出店可能です。しかし、キッチンカーが出店できる場所は限られており、だいたい決まってきます。一般的に、キッチンカーが出店しやすい場所を以下の表にまとめました。
出店場所 | メリット | デメリット | 出店料の相場 |
イベント・マルシェ | ・来客数が多い ・自分で集客しなくてもお客さんが来る | ・イベントによっては客単価が下がる可能性がある | 定額:1,000円~5,000円 歩合:売上の10~20% |
スーパー・ドラッグストア | ・チェーン店の場合は全店舗で出店できる可能性がある ・雨の日でも安定した集客が見込める | ・客層に偏りがある ・頻繁に出店すると飽きられる可能性がある | 歩合:売上の10~15% |
ホームセンター | ・雨の日でも安定した集客が見込める ・ファミリー層を狙える | ・敷地が広いので入り口付近以外はあまり目立たない | 定額:1,000円~10,000円 歩合:売上の10~20% |
大学・病院・介護施設 | ・幅広い年齢層をターゲットに営業できる ・病院などは「○食分」などまとめて依頼されることもある | ・地域によってはキッチンカー協会や団体が牛耳っている可能性がある | 定額:1,000円~5,000円 歩合:売上の10~20% |
駅前広場・公園などの公共施設 | ・ファミリー層が多い ・人通りが多く、来客数が見込める | ・売上が天気に左右される | 定額:1,000円~5,000円 歩合:売上の10~20% |
ショッピングモール | ・来客数が多く、幅広い年齢層をターゲットにできる ・売上が見込める | ・出店料が高い ・地域によってはキッチンカー協会や団体が管理していることがある | 定額:1,000円~10,000円 歩合:売上の10~20% |
オフィス街 | ・サラリーマンやOLのランチタイムを狙える ・固定客がつきやすい | ・ピークタイムがランチ時に集中する ・提供スピードが求められる | 定額:1,000円~5,000円 歩合:売上の10~20% |
道の駅 | ・安定した集客が見込める | ・平日はあまり売上が見込めない ・ほかのキッチンカーと競合する可能性が高い | 定額:1,000円~5,000円 歩合:売上の10~20% |
1. イベント・マルシェ
キッチンカー営業でもっとも売上を期待できるのが「イベントやマルシェ」です。マルシェとは、フランス語で「市場」を指す言葉で、日本ではイベント目的で使用されるケースがほとんどです。東京に限らず、地方でも定期的にキッチンカーイベントは開催されており、出店できれば大きな売上が期待できます。
正直、イベントはキッチンカーイベントだけではなく
・地域のお祭り
・フリーマーケット
・朝市
など、さまざまです。そのため、キッチンカーイベントだけに固執せず、広い視野で探すことが重要です。イベントやマルシェは、主催者から「出店してほしい」という声がかかるケースもありますが、始めたばかりでは知名度がなく、自分で応募する方法が現実的です。
基本的に、イベントはキッチンカーの出店台数が決まっており、1か月前には出店者が決まります。そのため、多くのキッチンカーは2~3か月前から動き出すので、イベントを発見したら早めに行動しましょう。
2. スーパー・ドラッグストア
スーパーやドラックストアなども、キッチンカーの出店場所としておすすめです。スーパーやドラックストアのメリットは、以下のとおりです。
・チェーン店の場合は全店舗出店できる可能性がある
・主婦やファミリー層を狙える
・雨の日でも安定した集客が見込める
チェーン店のスーパーやドラックストアでは、本部の許可を取れば全店舗で出店できる可能性があります。企業によって、本部が全店舗のスケジュール管理をしていることもあれば、各店舗の店長に直接交渉することもあります。どのような流れで出店できるのか、本部に確認してみるとよいでしょう。
また、スーパーやドラックストアは、雨の日でも安定した集客が見込めます。とはいえ、晴れの日に比べると売上は下がる傾向にあります。とくに、ソフトクリームやジェラート系のメニューは天候に左右されやすいので注意しましょう。
3. ホームセンター
雨の日でも安定した集客が見込める場所として、ホームセンターもあります。ホームセンターは家族で来るお客さんが多く、まとめ買いをしてもらえるチャンスでもあります。まとめ買いキャンペーンや特典などを作成し、客単価の向上を目指しましょう。
ただし、ホームセンターは敷地が広いため、場所によっては目立たない可能性があります。基本的には入口付近で出店させてもらえますが、交渉の際に出店場所などを確認しておきましょう。キッチンカーは人目につくかどうかで売上が変わります。なるべく人通りの多い入口付近を狙いましょう。
4. 大学・病院・介護施設
意外かもしれませんが、大学や病院・介護施設などでもキッチンカーの出店が可能です。大学に出店できれば、多くの学生に知ってもらえるのでSNSなどでの拡散が期待できます。
病院や介護施設は、働くスタッフの昼食や休憩時間に食べられるメニューを考えておくと、売れ行きの向上が見込めます。また、介護施設では「○○食分ほしい」と事前に数を指定されることもあるのでフードロス削減にもつながります。
ただし、地域によっては大学や病院などはキッチンカー協会(団体)が牛耳っていることがあります。私の活動する宮崎県では「キッチンカー協会に加入していない方は出店をお断りしています」と断られてしまいました。すでに、協会に加入している方は問題ありませんが、加入していない方は注意が必要です。
5. 駅前広場・公園などの公共施設
駅前広場や公園などの公共施設も、集客が見込めるためおすすめの出店場所です。各地域の主要な駅前であれば、多くのが通るため目につきやすく、売上も期待できます。
また、公園などの公共施設も土日はかなりの集客が見込めます。小さいお子さん連れのファミリー層が多いので、ターゲットに合ったメニューを考案しましょう。
駅前広場や公園などのデメリットは、売上が天候に左右されやすいことです。悪天候の日は如実に売上が減るので、雨の日対策の検討をおすすめします。駅前広場の管理者はJR東日本などの鉄道会社もあれば、別の企業が管理していることもあります。直接連絡してもいいのですが、地元のキッチンカーの方に聞くのが一番早いです。
6. ショッピングモール
イオンやららぽーとなどのショッピングモールも押さえておきたい場所です。地方では土日の集客力は言わずもがな。学生からお年寄り、ファミリー層まで数多くの人が集まります。また、土日はイベントが開催されていることが多く、うまく参加できれば大きな売上が期待できます。
ただし、イベント時以外は出店料が高額になるケースがほとんどです。どれだけ売上が高くても出店料が高ければ結局労力だけかかってしまいます。出店する際は、イベントに応募するか、出店料を考慮して検討しましょう。
ちなみに、鹿児島県や宮崎県などの南九州エリアでは、イオンは別の団体が管理しています。その団体の参加に入らないと出店できない仕組みなので、各地域・ショッピングモールのやり方に従う必要があります。キッチンカー協会について、この後詳しく紹介します。
7. オフィス街
ランチ向けのお食事系メニューを提供するキッチンカーにおいて、オフィス街での出店は相性抜群です。オフィス街に出店するメリットは、雨の日でも売上が見込める点と固定客がつきやすいことです。
ただし、オフィス街の出店は、ピークタイムがランチどきの12~13時に集中します。お昼休憩中のサラリーマンやOLを長時間待たせるわけにはいかないので、提供スピードを重視しましょう。
8. 道の駅
キッチンカーにおすすめの出店場所として、道の駅も挙げられます。道の駅は観光客も多く訪れるため、新規顧客の獲得に適しています。とはいえ、すべての曜日で売れるわけではありません。場所によっては「日曜日は売れるけど土曜日はあまり売れない……」など、特徴があるので出店しながら様子をみましょう。
注意点としては、中には出店できない道の駅もあります。来客数の多い道の駅はだいたい出店可能ですが「新規のキッチンカーはお断り」「イベント時のみ出店可能」など、断られることもあるので注意しましょう。
穴場スポット!初心者が出しやすい出店場所
ここまで紹介した出店場所は、すべてのキッチンカーにおすすめの場所です。しかし、スーパーやドラックストア、道の駅などは、すでにほかのキッチンカーが固定で出店しているケースも多く、新参者がなかなか入れないこともあります。
そこで、ここからは立ち上げキッチンカーが出しやすい出店場所を紹介します。
雑貨屋さん・インテリアショップ
地元の雑貨屋さんやインテリアショップは、比較的初心者でも出店しやすい場所です。客層は20~40代の女性が多く、スイーツ系やカフェメニューが好まれる傾向にあります。
また、お店のスタッフの方が買いに来てくれることも多く、アットホームな雰囲気がとても魅力的です。雑貨屋さんやインテリアショップは、周りが静かなことも多く、少しゆったりと営業できるのも初心者キッチンカーにおすすめのポイントです。
マンションの空きスペース
意外かもしれませんが、マンションの空スペースでも出店可能です。とはいえ、すべてのマンションがOKではなく、ちょっと高級なマンションが対象です。
良いマンションになると、駐車場や出入口の近くなどにスペースがあります。その空いたスペースに出店することで、マンションの住民をターゲットにできます。キッチンカーが住宅街に出店することは珍しいので、マンションの住民はもちろん、近隣の住民も買いに来てくれる可能性が高まります。
ちょっとおしゃれな夜カフェや、おかず系のメニューなど、その場所に合わせたメニューを考案しましょう。
温泉宿
温泉宿も押さえておきたい場所です。中でも、日帰りで温泉に入れる「立ち寄り湯」を提供している温泉宿がおすすめです。
正直、イベントやスーパーなどに比べて来客数が多いわけではありません。しかし、バタバタすることなく、ほどよい売上が見込めるので気持ちにも余裕が持てます。
温泉宿に出店する際の注意点は、通信環境です。温泉宿は山の中など自然の中にあることが多く、Wi-Fiが繋がりにくい可能性があります。QR決済やクレジットカード決済を導入している場合は、事前に下見し、通信環境を確認しておきましょう。
キッチンカーの出店場所5つの探し方
おすすめの出店場所を紹介してきましたが、各地域によって出店できる場所は異なります。各地域に合った出店場所を探す方法は、以下の5つです。
方法 | 詳細 | おすすめ度 |
SNS・ネット | 【メリット】 無料で探せる 【デメリット】 ネット上の情報しか入手できない | ◎ |
マッチングサービス | 【メリット】 手軽に出店場所を見つけられる 【デメリット】 出店料が高く、仲介手数料を取られる | △ |
商工会議所・観光協会 | 【メリット】 地元のイベントを紹介してもらえる 【デメリット】 入会する必要がある | ○ |
キッチンカー協会 | 【メリット】 協会メンバー内で情報共有ができる 【デメリット】 付き合いが発生し、年会費を支払う必要がある | △ |
競合確認 | 【メリット】 無料で手軽にできる 【デメリット】 誰も出店していない新しい場所を開拓できない | ◎ |
1. SNSやネットで募集先を探す
もっとも手軽で誰でもできる探し方は、SNSやネットです。「○○ キッチンカー募集」「○○ キッチンカー出店場所」など、各エリア名を入力して検索すると、キッチンカーを募集しているイベントや場所を見つけられます。仲介手数料などを取られる心配もなく、スマホからでも簡単に探せるのでおすすめです。
ただし、当たり前ですがSNSやネット上にある情報しか入手することはできません。たとえば、キッチンカーの出店を募集しているけど、SNSをやっていないお店があるかもしれません。SNSやネットに疎く、店内に張り紙やポップを置いているだけなど。地方になると、SNSをやっていないお店も多いので、SNSやネットに頼りすぎないことをおすすめします。
2. マッチングサービスを利用する
SNSやネットが苦手や方は、マッチングサービスの利用がおすすめです。手数料が発生するサービスもありますが、出店場所を自分で探す手間を考えれば妥当といえるでしょう。
利用者の多いマッチングサービスは、以下のとおりです。
・MerMa(メルマ)
・キッチンカーデル
・モビマル
ほかにもさまざまなマッチングサービスがありますが、出店場所のエリアに偏りがあります。たとえば、関東圏や関西圏は多くても、東北・九州・四国は少ないなど。
マッチングサービスは都心部の方には有効な手段ですが、地方の場合は自力で探した方が早いかもしれません。それでも、各エリアに特化したマッチングサービスもあるので、興味がある方は探してみてください。
3. 商工会議所・観光協会に入会する
すでに入会している方も多いかもしれませんが、商工会議所や観光協会に入会する方法も有効です。商工会議所は、各自治体のイベントを把握しており、相談すればいち早く情報を共有してもらえます。
また、観光協会に入会することで、地元のイベントに呼ばれる可能性も高まります。個人的には、同じ年会費を支払うならキッチンカー協会よりも各自治体の観光協会に入ることをおすすめします。
4. キッチンカー協会に加入する
地域によって異なりますが、キッチンカー業界には協会が存在します。
たとえば、東京都の場合は
・一般社団法人 移動販売協会
・一般社団法人 日本キッチンカー協会
などのキッチンカー協会があります。キッチンカー協会はひとつではなく、地域によっては2つある場合や3つある場合などさまざまです。
キッチンカー協会に入れば、イベント時に声がかかりやすくなります。また、協会メンバーとのつながりができる点も、初心者にとっては心強いメリットといえるでしょう。
ただし、協会によっては付き合いが発生し、ある程度のごますりが必要な場合もあります。中には、トラブルやいざこざが起こっている協会もあるので、面倒な方は加入しなくて問題ありません。
ちなみに、キッチンカーを始めると、キッチンカー協会の人が勧誘にきます。しつこく勧誘してくる人もいるので、加入しない場合は早めにお断りしておきましょう。
5. ほかのキッチンカーの出店場所を見る
手軽でおすすめの方法です。ほかのキッチンカーが出店しているということは、キッチンカーの出店が可能ということです。そのため、ほかのキッチンカーの出店情報などを確認し、効率良く出店場所を見つけるのがベストです。
ただし、
・知り合いだから出店している場合
・もともとそのお店のスタッフだった場合
など、特別に出店しているケースもあります。すべて出店できるわけではありませんが、一度相談してみると良いでしょう。
キッチンカーの出店場所を探す際に注意すべき5つのこと
キッチンカーの出店場所を探す際には、注意(確認)すべきことがいくつかあります。
1. 出店料
2. 出店スペースの広さ
3. 電気の貸し出し
4. 営業可能時間
5. 必要書類の有無
1. 出店料
出店場所を決める際、出店料は必ず確認しましょう。多くの場合は先方から言われますが、言われなければ「出店料はいくらでしょうか?」と確認しましょう。
出店料は大きく
・定額制
・歩合制
の2つに区分されます。スーパーやドラックストアなどは歩合制が多く、イベントなどは定額制が多いです。相場は、定額制で1,000~10,000円程度。歩合制が売上の10~20%程度です。
支払い方法なども場所によって異なるので、その出店場所のルールに従って対応しましょう。出店料は利益にも直結するものなので、忘れず確認することをおすすめします。
2. 出店スペースの広さ
出店スペースの確認も必要です。一口にキッチンカーといっても、軽トラック・1tトラック・1.5tトラック・ワーゲンバスなどさまざまです。そのため、キッチンカーが入るスペースがあるか確認をしましょう。
また、車両が入るスペースではなく「営業ができるスペース」が必要です。跳ね上げを開ける、ハッチバックを開ける場合は、車両サイズよりも大きめのスペースが必要になるので注意しましょう。
3, 電気の貸し出し
キッチンカー営業において、電気は必須アイテムです。基本的には、出店場所から電源を借りることがほとんどですが、場所によっては電源の貸し出しがない場合もあります。電源の貸し出しがなければ、発動発電機を持参する必要があるので、事前に確認しておきましょう。
また、電気の貸し出しと同時に「使用可能ワット数」の確認もしましょう。たとえば、キッチンカーで使用する合計ワット数が1600w(ワット)なのに、使えるワット数が1300w(ワット)では電源が落ちてしまいます。その場合も、別途発電機を持参する必要があるので、必ず事前に確認しておきましょう。
4. 営業可能時間
キッチンカーの出店では、営業可能時間も重要です。スーパーやドラックストアなどのお店の前で出店する場合、必ず営業可能時間があります。基本的には、出店先の営業時間にあわせたものですが、イベントなどは10~14時、11~16時など時間が決まっていることがほとんどです。
営業可能時間を確認し、時間内に片付けなども終わらせるように努めましょう。
5. 必要書類の有無
キッチンカーの出店場所を決める際は、必要書類の有無も確認しましょう。基本的に必要ありませんが、大企業や道の駅などでは求められるケースがあります。
おもに求められる必要書類は、以下のとおりです。
・契約書
・PL保険(生産物賠償責任保険)のコピー
・営業許可証のコピー
契約書は出店先からもらい、営業許可証も保健所の審査を通過すれば入手できるので問題ありません。準備する必要があるのは「PL保険」です。PL保険とは、生産物賠償責任保険と言い、提供したメニューや看板などでお客さんをケガされた場合に補償される保険です。
キッチンカーを営業するうえでPL保険の加入は必須ではありませんが、万が一に備えて加入しておくことをおすすめします。
まとめ
キッチンカー営業におけるおすすめの出店場所は、以下の8つです。
出店場所 | メリット | デメリット | 出店料の相場 |
イベント・マルシェ | ・来客数が多い ・自分で集客しなくてもお客さんが来る | ・イベントによっては客単価が下がる可能性がある | 定額:1,000円~5,000円 歩合:売上の10~20% |
スーパー・ドラッグストア | ・チェーン店の場合は全店舗で出店できる可能性がある ・雨の日でも安定した集客が見込める | ・客層に偏りがある ・頻繁に出店すると飽きられる可能性がある | 歩合:売上の10~15% |
ホームセンター | ・雨の日でも安定した集客が見込める ・ファミリー層を狙える | ・敷地が広いので入り口付近以外はあまり目立たない | 定額:1,000円~10,000円 歩合:売上の10~20% |
大学・病院・介護施設 | ・幅広い年齢層をターゲットに営業できる ・病院などは「○食分」などまとめて依頼されることもある | ・地域によってはキッチンカー協会や団体が牛耳っている可能性がある | 定額:1,000円~5,000円 歩合:売上の10~20% |
駅前広場・公園などの公共施設 | ・ファミリー層が多い ・人通りが多く、来客数が見込める | ・売上が天気に左右される | 定額:1,000円~5,000円 歩合:売上の10~20% |
ショッピングモール | ・来客数が多く、幅広い年齢層をターゲットにできる ・売上が見込める | ・出店料が高い ・地域によってはキッチンカー協会や団体が管理していることがある | 定額:1,000円~10,000円 歩合:売上の10~20% |
オフィス街 | ・サラリーマンやOLのランチタイムを狙える ・固定客がつきやすい | ・ピークタイムがランチ時に集中する ・提供スピードが求められる | 定額:1,000円~5,000円 歩合:売上の10~20% |
道の駅 | ・安定した集客が見込める | ・平日はあまり売上が見込めない ・ほかのキッチンカーと競合する可能性が高い | 定額:1,000円~5,000円 歩合:売上の10~20% |
ほかにも、初心者の方は「雑貨屋さん」「マンションの空スペース」「温泉宿」などもおすすめです。
出店場所探しは大変ですが、営業していると出店依頼なども増えてくるので、はじめのうちだけ辛抱して頑張りましょう。出店場所の探し方は、以下の5つを参考にしてみてください。
1. SNSやネットで募集先を探す
2. マッチングサービスを利用する
3. 商工会議所・観光協会に入会する
4. キッチンカー協会に加入する
5. ほかのキッチンカーの出店場所を見る
キッチンカーは出店場所で売上が大きく変わると言われています。自分が提供するメニューとマッチする出店場所を見つけるためにも、はじめはさまざまな場所に出店することをおすすめします。