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SNSより大事?成功するキッチンカーの集客方法|効果的な5つの施策

公開日:2024.04.06
更新日:2024.04.10

「キッチンカーの集客って難しい……」
「どうすればお客さんに来てもらえるの?」

夢のキッチンカーを開業したけど、その後の集客に苦戦している方も多いのではないでしょうか。私もそうでしたが”キッチンカーの集客は一筋縄ではいかないもの”です。しかし、考え方さえわかれば、キッチンカーの集客はうまくいきます。そこで、この記事では以下のポイントについて詳しく解説していきます。

・キッチンカー集客の考え方
・キッチンカー集客に効果的な施策
・具体的なキッチンカー集客方法
・売上が伸びないおもな原因


集客とは「マーケティング」です。これまで飲食店のマーケティングを数多くサポートしてきた経験も踏まえて、キッチンカーの効果的な集客方法を紹介していきます。キッチンカーの集客に伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

編集者

SHUN HONKE

宮崎県初のクロッフル専門キッチンカーカフェ『kukuna cooffe』オーナー。Webマーケティング・クリエイティブ制作を中心に飲食店をサポート。趣味のキャンプを通じてコーヒーの魅力にハマる。その後、コーヒーの研究を重ね、ハンドドリップコーヒーを提供するキッチンカーカフェをOPEN。今後は、宮崎県の食文化を盛り上げることに尽力。

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    キッチンカーの集客は出店場所との相性で決まる

    キッチンカーの集客方法といえば、SNSやビラ配りなどが主流ですが、もっと大事なことがあります。それは「出店場所とメニューの相性」です。

    キッチンカーの魅力は、出店先にたまたま来たお客さんを引き込めること。SNSやWeb広告などのWebマーケティングは、集客力こそ高いですが、手間やお金がかかります。そのため、いかに出店先に来たお客さんを効率良く引き込めるかで、売上や利益が変わってきます。

    たとえば、出店先スーパーの客層が50~60代の高齢層の場合、そのターゲットに合った商品でなければ見向きもされません。冒頭でもお伝えしましたが、集客とは「マーケティング」です。成功するためには、市場を調査して、ターゲットを明確にして、ターゲットに合った商品を提供する必要があります。

    出店場所が地元の場合は問題ありませんが、土地勘のない場所では何度か出店をして、出店場所ごとの特徴を分析しましょう。

    ▶関連記事:【体験談】キッチンカーの売上は出店場所で決まる!探し方やおすすめの場所


    キッチンカーの集客方法|効果的な5つの施策

    出店場所との相性が重要とお伝えしましたが、ほかにもやっておきたい集客方法がいくつかあります。集客(=マーケティング)は1つの施策を実施すればいいわけではなく、複数の施策を実施、網を張り巡らせることが重要です。そこで、最低限実施したいキッチンカーの集客方法は、以下の5つです。

    1. SNSを活用する
    2. Web広告を配信する
    3. キッチンカーを目立つようにする
    4. 積極的にイベントに出店する
    5. ビラを配る


    1. SNSを活用する

    キッチンカーの集客において、SNSは必須といっても過言ではありません。地元のつながりやすでに実店舗が人気の場合はなくても大丈夫ですが、これからはSNSが主流になっていきます。

    正直「SNSの何が面白いのか?」と毛嫌いしている方も多いでしょう。しかし、実際やってみると色々な発見があって意外と面白いものです。

    キッチンカーの集客にSNSを活用する場合、的に合わせて媒体を使い分けることをおすすめします。たとえば、以下のような使い分け。

    ●Instagram:商品の紹介・ストーリーズでの出店場所情報
    ●X(=旧Twitter):リアルタイム情報の発信(キャンペーンなど)
    ●TikTok:ショート動画を使ったスタッフ・盛り付けの様子
    ●LINE公式アカウント:リピーターに向けた新商品・キャンペーン情報


    なんとなくInstagramに写真を投稿する、なんとなくX(=旧Twitter)でポストする。など、なんとなくSNSを運用しても集客効果は薄くなります。SNSを活用する場合は、媒体ごとの目的を考え、その目的に沿った施策を実施する必要があります。

    とはいえ、いきなりすべてのSNSを運用するのは手間も時間もかかってしまいます。そのため、はじめは2つほどピックアップして運用してみてください。たとえば、InstagramとLINE公式アカウントなど。SNSマーケティングは継続することも重要なので「これならなんとか続けられそう」と思う媒体を選択しましょう。

    2. Web広告を配信する

    少し上級者向けの施策ですが、キッチンカーの集客においてWeb広告も効果的です。Web広告とは、Google広告やInstagram広告などに配信する広告のことで、オープン告知やキャンペーン告知などに向いています。

    Web広告のメリットは、即効性があり集客効果が高いこと。SNS運用はおもにフォロワーやそれに類似するユーザーにしか表示されませんが、Web広告はそれ以上の多くのユーザーにアプローチできます。商品紹介やキャンペーンの宣伝などもできるため、高い集客効果が期待できます。

    しかし、Web広告の配信にはお金がかかります。広告予算100円/日程度の少額運用も可能ですが、集客率を高めるためには最低でも月5万円は工面したいところです。

    また、Web広告を配信する場合、キャンペーンのターゲット層に合った媒体を利用しましょう。たとえば、

    ・10代の学生をターゲットにしたい場合:TikTok
    ・20~40代の女性をターゲットにしたい場合:Instagram
    ・30代のサラリーマンをターゲットにしたい場合:X(=旧Twitter)・Facebook


    など、媒体ごとでよく利用するユーザーが異なります。Web広告を配信する場合は、ターゲットユーザーに合った媒体を選択しましょう。

    3. キッチンカーを目立つようにする

    通りすがりの人を振り向かせるには、キッチンカーの外観や装飾も重要です。目立つと聞くと、ピンク色や黄色などの派手なボディカラーを思い浮かべますが、ここは考えようです。

    たとえば、多くのキッチンカーが派手なボディカラーをしているなら、逆に白や黒などのシンプルなボディカラーが映えます。また、海沿いや山などの自然に囲われた場所では、白やベージュなどのボディカラーがマッチします。目立つというより”映える”を意識して外観を決めると良いでしょう。

    さらに、キッチンカーを目立たせるためには「のぼり」や「タペストリー」なども重要です。のぼりやタペストリーがあると、遠くからでも営業中であることがわかるため、集客につながります。

    コンセプトにもよりますが、キッチンカーは”どれだけ商品が美味しくても知られなければ意味がありません”まずは、どうすればお客さんに知ってもらえるのか、どうすれば見てもらえるのかを考えて、装飾を作りましょう。

    4. 積極的にイベントに出店する

    キッチンカーの集客でもっとも簡単なのが、イベントに出店することです。イベントは、ほかにも多くのキッチンカーが出店し、主催者側でも宣伝してくれるため、自分たちで集客しなくてもお客さんが集まります。

    ただし、イベントが開催されるのはたいてい土日祝です。そのため、平日は自分たちの力で集客する必要があります。また、イベントは出店できるキッチンカーの数が限られているケースがほとんどなので、応募が遅れると出店できない可能性があります。

    イベントは集客力の高さが魅力ですが、キッチンカー事業を本気で始めるのであれば、自分たちの集客力を高めておいて損はないでしょう。

    5. ビラを配る

    アナログな方法ですが、ビラ配りも効果的な集客方法のひとつです。チラシやフライヤーを作ってポスティングする。今では、ポスティングを専門とする業者もあり、労力をかけたくない場合は依頼するのもいいでしょう。

    地方の場合、いまだにビラ配りは一定数の効果が期待できます。実際、日本トレンドリサーチによる調査結果(※1)では、52.7%の人がポスティングで効果があったと回答しています。

    とくに、クーポンやお得な特典がついているとお店に行く口実にもなります。キッチンカーは、まずはお店に来てもらわなければ始まりません。どうすればお客さんがキッチンカーに足を運んでくれるのかを考えて、チラシやフライヤーを作成しましょう。

    (※1)参照:日本トレンドリサーチ・ポスティングの経験に関する調査

    もっと具体的なキッチンカーの集客方法

    キッチンカーの効果的な集客方法はこれまでお伝えしたとおりですが、もっと具体的な施策を知りたい方も多いでしょう。そこで、ここではキッチンカーの集客、そして売上に直結する施策を紹介します。

    ホームページで情報発信する

    キッチンカー専用のホームページは持っていますか。近年では、InstagramなどのSNSをホームページ代わりで利用する方も多いですが、ユーザーの流入導線が大いに越したことはありません。SNSではなく、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで調べたユーザーに表示されるように、ホームページを作成しましょう。

    ホームページと聞くと難しく感じるかもしれませんが、そこまで凝ったホームページを作る必要はありません。あくまで目的は「キッチンカーの存在を知ってもらう」ことにあります。そのため、5ページ構成の簡易なホームページやペライチのページでも大丈夫です。

    5ページ構成程度の簡易なホームページであれば、制作会社に依頼しても20~30万円程度で制作可能です。SEO(検索エンジン最適化)などのマーケティング制作を実施する際は、管理画面が必要になるのでもう少し高額になります。

    また、ホームページを作ったら定期的に情報発信を行いましょう。出店予定表やイベントのお知らせなど。もっといえば、

    ・クレープ屋さんならクレープの情報
    ・たい焼き屋さんならたい焼きの情報


    など、それぞれの専門分野に対する情報があると、専門性や権威性が一気に向上します。このあたりはSEOの分野になるので、多方面から集客したい場合はお気軽にご相談ください。

    商品サンプルを置いてわかりやすくする

    店頭に商品サンプルを置くことも重要です。正直、メニュー表を置いていれば大丈夫と思うかもしれませんが、商品サンプルは集客率・売上に大きく影響します。

    商品サンプルのおもな役割は以下のとおり。

    ・キッチンカーとしての目印
    ・食欲を掻き立てる
    ・大きさや内容がわかり来店率が上がる
    ・海外の方にもわかりやすい
    ・売りたい商品をコントロールできる
    ・リピートのきっかけになる


    商品サンプルが店頭にあるだけで「美味しそう」という食欲がわき、大きさや入っている食材もわかるので安心感があります。また、サンプルにした商品は売れやすく、注力商品をコントロールすることも可能です。

    実際、私のキッチンカーでも「今日のおすすめ」としてサンプルを1日2つ置くことで、サンプルにした商品の売上が一気に上がりました。サンプル設置前と設置後での売上にも差が出ており、あらためて商品サンプルの重要性を感じました。

    一見、大きな効果はなさそうな商品サンプルですが、集客率に大きく貢献してくれるので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

    参照:株式会社いわさき|食品サンプルの役割・効果

    LINE広告アカウントで定期的に情報発信する

    一度来店したお客さんのリピートを促すには「LINE公式アカウント」がおすすめです。LINE公式アカウントでは、クーポン配布やショップカードなどの機能を利用できるため、リピート施策に最適です。

    LINE公式アカウントのおもな使い方は、以下のとおりです。

    ・挨拶メッセージと同時に10%OFFクーポンを配布する
    ・新商品をカードタイプメッセージ(※1)で配信する
    ・ショップカードを作りリピーターを増やす
    ・アンケート調査で顧客満足度を確認する
    ・リッチメニュー(※2)で他SNSなどの導線を作る


    キッチンカーのリピート施策を考えるうえで、LINE公式アカウントは欠かせない存在です。定期的な情報発信・アンケート調査などを行うことで、顧客満足度が高まりリピーターの増加につながります。

    リピーターの集客率を高めたい場合は、LINE公式アカウントを効率的に活用しましょう。

    (※1)参照:LINEキャンパス|カードタイプメッセージ
    (※2)参照:LINEキャンパス|リッチメニュー

    デリバリーを導入する

    「キッチンカーでデリバリー?」と思うかもしれませんが、お店によって有効な手段です。デリバリーで味を知ってもらうことで、その後にInstagramのフォローやたまたま見かけた際に来店に繋がる可能性が高まります。

    また、デリバリーは雨の日のマーケティングにとても効果的です。キッチンカーは天候に左右される業態で、雨の日は客足も重くなり売上はグッとさがります。そのため、デリバリーを強化することで、売上を落とさず営業できるでしょう。

    ただし、デリバリーを導入する際は、いくつかの準備が必要です。たとえば、Uber Eats(ウーバーイーツ)を導入する場合、Uber Eatsの基準を満たす必要があります。さらに、デリバリーを導入するならオペレーションも整える必要があります。デリバリーを導入することで売上が伸びても、実際に来店してくれたお客さんを待たせては意味がありません。

    デリバリーを導入する場合は、店内オペレーションなどをよく検討してから導入しましょう。

    キッチンカーで売上が伸びないおもな原因

    キッチンカーで売上が伸びない原因は、集客以外にもいくつか考えられます。

    ・客単価が低い
    ・SNSをうまく使えていない


    客単価が低い

    キッチンカーの売上が伸びない原因として「客単価の低さ」が挙げられます。売上は客単価×客数で決まります。そのため、お客さんの数が多くても客単価が低ければ売上は伸びません。商品にもよりますが、客単価が上がるような施策を考える必要があります。

    たとえば、

    ・まとめ買いキャンペーンを作る
    ・ドリンクセットキャンペーンを作る
    ・電子決済を導入する


    まとめ買いやドリンクセットなどのキャンペーンを作って、客単価を上げるのがひとつです。また、電子決済の導入も客単価向上に効果的です。QR決済を導入するとキッチンカーの客単価が上がるといわれています。キッチンカーの場合は、SuicaやPASMOなどの交通系マネー、PayPayや楽天PayなどのQR決済の導入がおすすめです。

    ただし、山や海沿いなどの電波の悪い出店場所では使えない場合があります。電子決済を導入する際は、出店場所や利用方法を検討しておきましょう。

    SNSをうまく使えていない

    SNSでうまく宣伝できていないキッチンカーは、売上が伸び悩む傾向にあります。やはり、今の時代はSNS。InstagramやTikTokなどでうまく訴求できないと、新規顧客の獲得や売上アップは見込めません。

    「SNSはよくわからない……」という方も多いと思いますが、一度自分なりに投稿してみてください。まったくわからなければ、運用代行業者に相談するのもひとつです。

    まとめ

    キッチンカーの集客で重要なのが「出店場所とメニューの相性」です。出店場所にたまたまきたお客さんを引き込めるように、出店場所に合ったメニューを考えましょう。

    とはいえ、すべての出店場所に合ったメニューを考案するのは現実的ではありません。そのため、ある程度は外からお客さんを集客できるように、マーケティング施策を実施する必要があります。キッチンカーに効果的な集客方法は、以下の5つです。

    1. SNSを活用する
    2. Web広告を配信する
    3. キッチンカーを目立つようにする
    4. 積極的にイベントに出店する
    5. ビラを配る


    とくに、SNSの活用やキッチンカーの装飾、イベント出店などは誰でもすぐに実践できる内容です。まずはできることから少しずつ始めてみてください。

    また、キッチンカーの売上が上がらないおもな原因として「客単価の低さ」なども考えられます。まとめ買いやドリンクセットキャンペーンなど、客単価を上げる施策を検討しましょう。

    キャンペーンの集客は、マーケティング戦略で大きくかわります。もし、費用をかけてでも集客率を高めたいと思う方は、専門家に相談するのもいいでしょう。kukuna coffee運営会社の株式会社OUTRIPでは、キャンペーンのマーケティング相談を受け付けております。ご興味がある方は、お気軽にご相談ください。