【結論】コーヒーを飲むベストなタイミングとは?効果や注意点を解説
「コーヒーはいつ飲むのがベストなの?」
「コーヒーの成分や効果からベストな飲むタイミングを知りたい……」
朝の一杯や食後の一杯など、コーヒー好きにはたまらないひとときですよね。しかし、コーヒーにはカフェインが含まれているため、飲むタイミングや量を気にする方も多いでしょう。そこで、この記事では以下のポイントについて解説していきます。
・コーヒーを飲むと得られる効果
・コーヒーを飲むベストなタイミング
・コーヒーを避けるべきタイミング
コーヒーは飲むタイミングを間違えると体に悪影響を与える可能性があります。コーヒーに含まれる成分や得られる効果などを理解して、最高のタイミングで飲むようにしましょう。コーヒーを飲むタイミングについて、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
編集者
SHUN HONKE
宮崎県初のクロッフル専門キッチンカーカフェ『kukuna cooffe』オーナー。Webマーケティング・クリエイティブ制作を中心に飲食店をサポート。趣味のキャンプを通じてコーヒーの魅力にハマる。その後、コーヒーの研究を重ね、ハンドドリップコーヒーを提供するキッチンカーカフェをOPEN。今後は、宮崎県の食文化を盛り上げることに尽力。
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コーヒーを飲むことで得られる効果
「目覚めがよくなる」「スッキリする」など、さまざまな効果が挙げられるコーヒーですが、おもな効果は以下の3つです。
・血行がよくなる
・リラックス効果
・脂肪燃焼効果
それぞれ詳しく解説していきます。
血行がよくなる
コーヒーには、ポルフェノール(全クロロゲン酸類)が含まれています。ポルフェノールには血行をよくする働きがあり、動脈硬化などの予防につながります。つまり、血管の老いを防げるということです。健康診断などで、コレステロール値が気になっている方は、コーヒーを習慣にするのもひとつでしょう。
また、ある研究結果では、コーヒーを1日3杯飲む習慣がある人は、飲まない人に比べてシミが少ないというデータも出ています。これは、ポルフェノールに含まれる抗酸化作用が、紫外線によって発生する活性酸素を除去しているからだと考えられています。
参照:「ポリフェノール」とは?医学博士に聞く、体にもたらす効果と正しい摂取方法|東洋大学
リラックス効果
コーヒーは「朝の目覚めがよくなる」とよく聞きますが、実はリラックス効果も期待できます。これは、コーヒーの香りによって生まれる覚醒作用によるもので、ほかにも「ストレス発散効果」「集中力の向上」などが期待されます。
実際、株式会社クロス・マーケティングの「コーヒーの実態調査」によると、コーヒーを飲む目的でもっとも多かったのは「リラックスしたい(51.3%)」でした。この調査結果からも、多くの人がコーヒーにリラックス効果を実感していることがわかります。
参照:コーヒーの香りが集中度としての情報処理能力に与える効果
脂肪燃焼効果
コーヒーに含まれるポルフェノール(全クロロゲン酸類)には、脂肪燃焼を助ける働きがあり、内臓脂肪を減らせる可能性があります。また、カフェインは交感神経を刺激し、体脂肪の燃焼を促す効果があるため、ダイエット効果も期待できるでしょう。
ただし、砂糖やミルクを入れてコーヒーを飲むとカロリーが高くなってしまうので、注意しましょう。
コーヒーを飲む最高のタイミング
コーヒーは好きなときに飲むのが一番ですが、もっとも効果を得られるタイミングがあります。
1. 食後の休憩時間
2. 運動前
3. 二日酔いの日
コーヒーをより良いタイミングで飲みたいと考えている方は、参考にしてみてください。
1. 食後の休憩時間
コーヒーを飲むタイミングは、食後の休憩時間がおすすめです。カフェインやポルフェノールには脂肪を燃焼させる働きがあり、食後に飲むことで脂肪の蓄積を抑える効果が期待できます。
また、食後は血糖値の上昇で眠くなってしまうため、コーヒーの覚醒作用やリラックス効果で集中力をアップさせるのもひとつです。リモートワークやデスクワークが中心の方は、食後のコーヒーを試してみることをおすすめします。
2. 運動前
普段からトレーニングやダイエットをしている方は、運動前にコーヒーを飲むことをおすすめします。コーヒーに含まれるポルフェノールには、脂肪燃焼を助ける働きがあるため、トレーニングやダイエットをよりサポートしてくれます。
トレーニングやダイエットの前に飲む場合は、30分~1時間前を目安に飲むようにしましょう。
3. 二日酔いの日
コーヒーには、利尿作用などの体内に溜まった老廃物を排出する作用があります。そのため、二日酔いの日はコーヒーを飲むことで、頭痛を引き起こす成分などを体外に排出できる可能性があります。
お酒を飲み過ぎて朝から調子悪いときは、コーヒーを飲んで老廃物を外へ出しましょう。
コーヒーを飲まないほうがいいタイミング
コーヒーには「目覚めをよくする覚醒作用」「ダイエットにつながる脂肪燃焼効果」など、さまざまな効果があります。しかし、これらの効果は、飲むタイミングを間違えると逆効果になりかねません。コーヒーを避けるべきタイミングは、以下の3つです。
1. 起床後すぐ
2. 空腹時
3. 就寝前
健康を保ちつつ、コーヒーの効果を最大限に引き出すためにも、飲むタイミングは間違えないようにしましょう。
1. 起床後すぐ
コーヒーを避けるべきタイミングは、起床した直後です。人間は、睡眠時に汗などで約500mlの水分量が消費されるといわれています。(※)水分が不足した起床後に、利尿作用のあるコーヒーを飲んでしまうと、余計水分不足になる可能性があります。
水分不足は、熱中症や心筋梗塞などのリスクを伴うので、非常に危険なものです。そのため、起床後は水分補給として、水や白湯を飲むようにしましょう。コーヒーは、起床してから1時間後ぐらいに飲むのがベストです。
(※)参照:神戸新聞NEXT|「就寝中に失われる水分は500ml」シーツっていつ洗えばいいの?
2. 空腹時
コーヒーは、胃酸の分泌を促す飲み物です。胃酸の分泌が増えると、粘膜があれ、吐き気などの原因につながります。また、コーヒーは胃酸の逆流を招くケースもあるため、胃が弱い方はとくに注意が必要です。
コーヒーは、食前ではなく食後を意識して飲みましょう。ちなみに、甘味の強い洋菓子や和菓子・アルコール・紅茶なども胃酸の分泌が増える飲食物です。(※)なるべく食前ではなく、食後に口にすることをすすめします。
(※)参照:胃酸過多の場合の食事|四條畷市の「きたいクリニック」
3. 就寝前
コーヒーの覚醒作用によって、就寝前に飲んでしまうと寝付けなくなる可能性があります。夜ご飯後のリラックスタイムには最適ですが、就寝直前に飲むのは避けましょう。
どうしても夜にコーヒーを飲みたい場合は、寝る4時間前を目安に飲むことをおすすめします。カフェインが薄れるのは、だいたい4時間です。そのため、0時に就寝する場合は、20時(夜8時)までに飲むようにしましょう。
コーヒーを飲むならカフェインの摂取量に注意
コーヒーを飲むときに注意したいのが「カフェインの摂取量」です。適度なカフェイン摂取は集中力の向上や眠気を覚ます効果が期待できます。しかし、カフェインの過剰摂取は、めまい・心拍数の増加・下痢・吐き気などの悪影響を及ぼす可能性があります。
日本では、まだカフェイン摂取量の目安が確立されていませんが、海外での目安は以下のとおりです。
対象者 | 悪影響のない最大摂取量 |
健康な成人 | 400mg(1回当たり3mg/kg体重※1) |
妊婦 | 200~300mg |
授乳中の女性 | 200mg(※2) |
(※)参照:飲料のカフェイン含有量に関する調査|国民生活センター
(※1)1回当たり摂取量約3mg/kg体重以下(例:体重70kgの成人で約200mg以下)であれば急性毒性の懸念は生じない
(※2)乳児に健康リスクは生じない
上記のカフェイン摂取量は、世界保健機関(WHO)や欧州食品安全機関(EFSA)などが発表している目安です。健康な成人と妊婦・授乳中の女性では、カフェイン摂取量に差があるので、注意しましょう。
カフェインレスコーヒーがおすすめ
カフェインの摂取量が気になる方は、妊婦さんなどは、カフェインレスコーヒーがおすすめです。日本のカフェインレスは、カフェインを90%以上取り除いたもの。(※)コーヒーのパッケージなどに「カフェインレス」「デカフェ」という表記があるので、購入するときに注意してみてください。
(※)カフェインが0ではない
まとめ
コーヒーには、血行がよくなる・リラックス効果・脂肪燃焼効果など、さまざまな効果が期待できます。しかし、カフェインが含まれているコーヒーは、飲むタイミングを間違えると体に悪影響を及ぼす可能性があります。コーヒーを飲むベストなタイミングは、以下の3つです。
1. 食後の休憩時間
2. 運動前
3. 二日酔いの日
また、水分が不足している起床後や空腹時、就寝前などにコーヒーを飲むのは避けましょう。
カフェインは適量であれば体に良い効果をもたらしてくれますが、過剰摂取になるとめまい・心拍数の増加・下痢・吐き気などの悪影響を及ぼします。とくに、子どもや妊婦・授乳中の女性などは、カフェインの過剰摂取にならないように注意しましょう。